症例集

お子様のガタガタの歯並びの2段階治療

2018年9月28日

治療開始時10歳の女性の患者様です。
上の前歯と下の前歯のガタガタを気にされて受診されました。
上顎が狭く、上の前歯も内側に入っていたため下顎の歯列も狭くなり、下顎が下がった症例でした。乳歯と永久歯の混じった混合歯列期で、2段階の治療を行いました。1段階目は、取り外し式の装置で上顎をゆっくりと拡げながら、内側に入った前歯を前方に出して、下顎の前方への成長を促しました。

永久歯が生えそろってから、ブラケットによる2段階目の治療を行いました。
治療期間は1段階目の取り外し装置で約2年、ブラケットによる2段階目が約2年で合計で約5年間でした。1段階目では、おおよそ2ヶ月に1回、2段階目ではおおよそ月に1回の通院での治療でした。
患者様の協力も良く、毎回楽しく通院していただき、治療後にはキレイな歯並びになり、治療3年後も良い状態を保っています。

使用装置:【1期治療】可撤式拡大装置、【2期治療】マルチブラケット装置、リップバンパー

治療費は、検査料、1段階目の矯正治療基本料金、2段階目の矯正治療追加料金、通院時の処置料x通院回数と、治療後のメンテナンスのための保定装置料の合計で、おおよそ100万円ほどです。

リスク・副作用について
1 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
2 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
3 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
4 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
5 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
6 ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
7 ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
8 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
9 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
10 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
11 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
12 矯正装置を誤飲する可能性があります。
13 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する
可能性があります。
14 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
15 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)
などをやりなおす可能性があります。
16 あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
17 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
18 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
矯正治療にあたっては、患者様の状態を調べる詳しい検査を行い、検査結果に基づいて治療計画をたてて治療を行います。患者様によって歯並びの悪い状態や、骨格が異なりますので、治療の方法や使用する装置、抜歯の必要性などについて患者様に寄って異なります。

 

 

 

 

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